地球温暖化ちきゅうおんだんかについて考かんがえる

1 地球温暖化ちきゅうおんだんかってなに？

地球温暖化ちきゅうおんだんかとは、地球ちきゅうの気温きおんがどんどん上あがってしまう現象げんしょうのことです。
地球温暖化ちきゅうおんだんかには、二酸化炭素にさんかたんそなどの「温室効果おんしつこうかガス」と呼よばれる気体きたいが大おおきく関係かんけいしています。
地球ちきゅうは太陽たいようからの熱ねつで温あたためられますが、地球ちきゅうに入はいってきた熱ねつは宇宙うちゅうに逃にげてしまいます。その時ときに、「温室効果おんしつこうかガス」が宇宙うちゅうに逃にげてしまう熱ねつを地球ちきゅうに閉とじ込こめ、地球ちきゅうを温あたためてくれています。温室効果おんしつこうかガスがないと、地球ちきゅうの気温きおんは約やく－19℃になると言いわれています。つまり、温室効果おんしつこうかガスのおかげで、私わたしたちが暮くらしやすい気温きおんに保たもたれています。
しかし、温室効果おんしつこうかガスが増ふえすぎてしまうと、地球ちきゅうに熱ねつがたくさんこもり、地球ちきゅうの気温きおんがどんどん上あがってしまいます。地球温暖化ちきゅうおんだんかは、温室効果おんしつこうかガスが増ふえてしまったことが原因げんいんで起おこっているのです。

2 なぜ地球温暖化ちきゅうおんだんかが起おこるの？

わたしたちが暮くらしていく中なかで、石油せきゆや石炭せきたんなどの「化石燃料かせきねんりょう」から作つくられたエネルギーは欠かかせませんが、電気でんきを作つくるために石油せきゆや石炭せきたんを燃もやしたり、車くるまを動うごかすためにガソリンを使つかったりすると、二酸化炭素にさんかたんそがたくさん発生はっせいします。
そうしてエネルギーを使つかうことで、二酸化炭素にさんかたんそが出続でつづけると、地球ちきゅうの温度おんどがどんどん上あがっていってしまいます。
わたしたちの行動こうどうや暮くらしが便利べんりになったことで、温暖化おんだんかが進行しんこうしています。

3 地球温暖化ちきゅうおんだんかが進すすむと、どうなるの？

地球ちきゅうに住すむ人ひとが何なんの対策たいさくもとらないと、このまま温室効果おんしつこうかガスが増ふえ、今後こんご100年ねんの間あいだに宮城県みやぎけんでは平均気温へいきんきおんが約やく４．６℃上あがるとも言いわれています。
気温きおんが上あがると、台風たいふうやゲリラ豪雨ごううなどの大おおきな災害さいがいが起おきるリスクが高たかまります。そのほかにも、熱中症ねっちゅうしょうにかかる人ひとが増ふえたり、米こめや野菜やさいが今いままでどおりに育そだたなくなったり、生いきものが住すむ場所ばしょが失うしなわれたりすることになります。
地球温暖化ちきゅうおんだんかは、わたしたちの暮くらしや地球上ちきゅうじょうの生いき物ものにとても大おおきな影響えいきょうを及およぼぼします。

4 地球温暖化ちきゅうおんだんかを防ふせぐには、なにをすればいいの？

例たとえば、電気でんきをこまめに消けして節電せつでんしたり、車くるまをやめて電車でんしゃやバスで移動いどうしたり、買かい物ものをするときにエコバッグを持もっていくことで、二酸化炭素にさんかたんそを減へらすことができます。
こうした行動こうどうをこつこつ続つづけることで、地球温暖化ちきゅうおんだんかを防ふせぐ大おおきな一歩いっぽにつながります。
地球温暖化ちきゅうおんだんかを防ふせぐには、一人ひとりひとりが暮くらしの中なかでできることに取とり組くむことが重要じゅうようです。
詳くわしくは「おうちで実践じっせんしてみよう」を見みてみてね。

5 家族かぞくみんなで考かんがえてみよう

地球温暖化ちきゅうおんだんかは、大人おとなも子こどもも、みんなに共通きょうつうの問題もんだいです。
「なにをすればいいかわからない！」というときは、家族かぞくやおともだちと「地球温暖化ちきゅうおんだんか」について話はなし合あい、何なにができるか考かんがえてみましょう。
そして、自分じぶんでできる行動こうどう、家族かぞくやおともだちと一緒いっしょにできる行動こうどうが見みつかったら実践じっせんしてみましょう。
地球温暖化ちきゅうおんだんかは、みんなで力ちからを合あわせて解決かいけつしていくことが大切たいせつです。

★ おうちで実践じっせんしてみよう

こまめに節電せつでんする

部屋へやの照明しょうめいやテレビは、使つかい終おわったらすぐに消けしましょう。リモコンではなく主電源しゅでんげんで消けしたり、コンセントを抜ぬくことでさらに節電せつでんすることができます。
冷蔵庫れいぞうこは、開あけている時間じかんが短みじかくなるように、必要ひつようなものを手早てばやく取とり出だしましょう。冷蔵庫れいぞうこの中なかの物ものを整理せいりすることでも、使つかう電気でんきを減へらすことができます。
家いえの中なかに、使つかっていないのにつけっぱなしになっている電化製品でんかせいひんがないか確認かくにんしてみましょう。

水みずを大切たいせつに使つかう

水道すいどうの水みずも、水みずを作つくるとき、家庭かていなどに送おくるとき、使用しようした水みずを処理しょりするときに、エネルギーを使用しようし、二酸化炭素にさんかたんそが発生はっせいします。
水道すいどうの水みずを30秒間流びょうかんながしっぱなしにすると、6Lの水みずが無駄むだに流ながれてしまいます。
地球温暖化ちきゅうおんだんかの影響えいきょうで雨あめが降ふらない日ひが増ふえていて、水みずが足たりなくなる可能性かのうせいも高たかまっています。
歯磨はみがきの時ときにコップを使つかったり、手洗てあらいやシャワーの時ときはこまめに水みずを止とめるようにして、水みずを大切たいせつに使つかいましょう。

ごはんは残のこさず食たべる・食材しょくざいは無駄むだなくつかう

食たべきれずに残のこってしまった食品しょくひんを処分しょぶんするときに二酸化炭素にさんかたんそが発生はっせいします。
ごはんは残のこさず食たべるようにしましょう。
買かい物もののときに、消費期限しょうひきげんを確認かくにんして食たべ切きれる量りょうを買かうことも大切たいせつです。
どうしても食たべきれない場合ばあいは、フードバンクを通つうじて必要ひつようとしている人ひとに寄附きふをするという方法ほうほうもあります。
家庭かていなどで食たべきれない食品しょくひんを回収かいしゅうし、地域ちいきの福祉施設ふくししせつやこども食堂しょくどうなどに寄附きふするフードドライブが行おこなわれています。

交通手段こうつうしゅだんを選えらぶ（近ちかい距離きょりは徒歩とほか自転車じてんしゃで）

輸送量ゆそうりょうあたりの二酸化炭素にさんかたんその排出量はいしゅつりょう（旅客りょかく）

自動車じどうしゃはガソリンを燃もやして動うごくため、自動車じどうしゃで移動いどうすると二酸化炭素にさんかたんそが発生はっせいします。
自動車じどうしゃから発生はっせいする二酸化炭素にさんかたんその量りょうは、家庭かていから排出はいしゅつされる二酸化炭素にさんかたんその４分ぶんの１を占しめています。
近ちかい距離きょりの場合ばあいは、歩あるいたり、自転車じてんしゃなどで移動いどうするようにしましょう。
バスや電車でんしゃなども、自動車じどうしゃに比くらべて１人ひとりあたりの二酸化炭素排出量にさんかたんそはいしゅつりょうを抑おさえて移動いどうすることができます。
お出でかけするときには、交通手段こうつうしゅだんについても考かんがえてみましょう。

使つかわないものをリユースする

読よみ終おわった本ほんや着きれなくなった服ふくなど、使つかわなくなったものを欲ほしい人ひとに譲ゆずって使つかってもらうことをリユースといいます。捨すてないことで、処分しょぶんするときに発生はっせいする二酸化炭素にさんかたんそを減へらすことができます。
リユースには、フリーマーケットやリサイクルショップに出だす、寄附きふするなどの方法ほうほうがあります。同おなじものをみんなで使つかうレンタルやシェアリングもリユースのひとつです。
ものを買かうときに、フリーマーケットやリサイクルショップで買かうこともリユースです。
みんなでものを大切たいせつに使つかいましょう。

環境かんきょうにやさしい商品しょうひんを選えらぶ

買かい物ものをするときは、リサイクル素材そざいで作つくられたものや使つかい終おわった後あとにリサイクルができるもの、商品しょうひんを「作つくる」「使つかう」「捨すてる」ときの環境かんきょうへの影響えいきょうが少すくないものなど、環境かんきょうにやさしい商品しょうひんを選えらびましょう。
環境かんきょうにやさしい商品しょうひんを選えらんで買かい物ものをすることを「グリーン購入こうにゅう」と言いいます。
環境かんきょうにやさしい商品しょうひんには「環境かんきょうラベル」というマークがついています。この環境かんきょうラベルを目印めじるしに、環境かんきょうへの負担ふたんが少すくない商品しょうひんを選えらびましょう。

（環境かんきょうラベルの例れい）