10月31日(金) エルパーク仙台で開催された「みやぎゼロカーボンミーティング」に、学生アンバサダーの白倉と早田が参加してきました。今回は、その潜入レポートをお届けします!
~「みやぎゼロカーボン学生アンバサダー」とは?~
宮城県知事からの委嘱を受けて、「みやぎゼロカーボンチャレンジ2050県民会議」と連携し、ゼロカーボンに向けた活動に取り組む学生メンバーです!今年度は8名で活動しています!
みやぎゼロカーボンミーティングとは?
宮城県では、2050年カーボンニュートラルの実現に向け、産学官民が連携する「みやぎゼロカーボンチャレンジ2050県民会議」を設立。省エネ化や再エネ導入などの取り組みを“オールみやぎ”で推進しています。
その年次総会である「みやぎゼロカーボンミーティング」では、会員同士の情報共有や交流、取り組みの横展開を目的に、多くの企業・団体が参加しています。今年は54社、85名が参加しました。

各会員の取り組みのご紹介
カメイ株式会社様 ― 水素×音楽の新しい挑戦
みなさん、定禅寺ストリートジャズフェスティバルの会場で、水素自動車「MIRAI」から電力供給が行われていたこと、ご存知でしたか?

「電源確保が難しい場所がある」というジャズフェスの運営の方の声をきっかけにカメイ株式会社営業推進室の佐々木様、相澤様が実現されたのは、「音楽と水素エネルギー」の融合。
カメイ株式会社様のグループ会社である仙台トヨペット株式会社様や宮城県次世代エネルギー室等と連携し、電源確保が難しい場所において、水素車であるトヨタMIRAI、クラウンFCEVからの電源供給を実現し、脱炭素に貢献されていました。
使用された水素は走行・発電時にCO2を排出しないクリーンなエネルギーであり、地域イベントの課題を解決するだけでなく、県内外多くの人に定禅寺通りのカーボンニュートラルをアピールできる絶好の機会となりました!
このような取り組みが広がり、水素車をはじめとした脱炭素に貢献できる選択肢が生活に溶け込み、市民の方に知っていただく機会が増えることが宮城のゼロカーボンへの大きな一歩になると感じました。
他にも、
・ヤマト運輸株式会社様によるフードドライブプロジェクト
・宮城大学様によるキャンパス林活用と脱炭素推進の展開
・株式会社フォーバル様による中小企業のゼロカーボン戦略
・株式会社CSRインテグレーション様による組織と社員のゼロカーボンに関するパフォーマンスを向上させるカードゲーム
等の事例が紹介され、自分たちの身近なところにもゼロカーボン実現のヒントがあることに気づくことができました。
宮城県の取り組み ― MIYAGI Coast Project
宮城県水産林政部を中心に取り組む、MIYAGI Coast Projectについて共有していただきました。震災で失われた海岸防災林を、植栽や間伐などの保育を行うことを通じて再生を促すことで、防災林全体で6,084tものCO2を削減できるとのことでした。また同時に海では藻場の再生に取り組んでおり、海中のCO2の吸収や豊かな生態系の回復を目指しています。
各プロジェクトには、寄付を通じての支援はもちろん、現地での作業にボランティアとして参加することもできるため、職場の仲間や家族と一緒に参加してみてはいかがですか?
現場を自分の目で見て、自分の手で貢献している実感を得られる機会はあまり多くないため、この取り組みはより多くの人が環境問題を自分ごととして捉える一歩になるのではないかと思いました。
交流会での学びと発見

交流会では、七十七銀行様や、BOOKOFF様をはじめ、多くの会員の皆様とお話する機会をいただきました。
特にBOOKOFF様は、リユースのため日常的に書籍や衣服を回収いただいており、日頃からお世話になっているのでお話させていただけて非常に嬉しかったです。
日本で回収され、東南アジア等に送られた衣服は本当に売れるのか、逆に現地のゴミ問題に繋がってしまうのではないかという疑問について、対話させていただく機会もいただきました。BOOKOFF様のアパレル担当の方から、「Made in Japan」ではなく「Used in Japan」を強調することで、日本から送られた良質な中古品の魅力を強調し、BOOKOFFとして日本で使われたことをブランドにして販売する等の工夫をされているとのお話をいただき、非常に勉強になりました。
詳細はこちらをご参照ください。
https://www.bookoffgroup.co.jp/our-company/top/worldwide-strategy/
多くの会員様が、既に部会プロジェクトでつながりを作られていたり、交流会で新たな繋がりを生み出されている姿が印象的で、この県民会議が「ハブ」となり、宮城県の脱炭素と地域活性化の両方を促進していることに、改めて県民会議の生み出す価値の大きさを学びました
参加してみて
- 白倉:こうした会に参加するのは初めてのことでしたが、思った以上に宮城県内でゼロカーボンに向けた取り組みがなされていることに驚きました。自分自身の情報収集の足りなさを痛感しましたが、こうした取り組みがまだまだ知られていない現状もあるのではないかと思います。学生アンバサダーとして、県民一人一人に関心を持ってもらえるように、これからより積極的に活動していきたいと改めて感じました。
- 早田:仙台に6年間住んできましたが、県内でこんなに多くの企業や団体の方々が脱炭素に向けて具体的に多様な活動をなされていることを知らず、驚きとともに学びの多い機会でした。
宮城の脱炭素という大きな目標に対して、各企業の方が各々のフィールドでご活躍されていること、そして県民会議を通じてさらに促進されることを願っています。学生アンバサダーとして、私は再配達防止のプロジェクトに参画させていただいていますが、少しでも宮城県のゼロカーボン実現に貢献できるよう邁進したいと思います!
今後も学生アンバサダーの活動を発信していく予定です!お楽しみに!



