
皆さんこんにちは!「みやぎゼロカーボン学生アンバサダー」の 董・五十嵐・森田・古澤です。
今回私たちは、日常生活の中で楽しく行うことができるエコな取り組みを皆さんにお伝えするため、ゲストハウスの運営等を通じ、石巻で環境配慮型の暮らしを提案されている「Active Life Lab」さんに取材に行ってきました。代表の宮城さんは、『環境活動家が運営する楽しい生き方研究所』として、環境に関心を持つきっかけとしていただけるような、さまざまな自然体験プログラムを提供されているということで、学生アンバサダー4名がお邪魔してきました!
~「みやぎゼロカーボン学生アンバサダー」とは?~
「みやぎゼロカーボンチャレンジ2050県民会議」の活動に、学生による主体的な参画を促進するため、宮城県知事が委嘱した学生メンバーです!今年度は16名で活動中!
取材にご協力いただいた店舗
「Active Life Lab」代表 宮城さん
インタビュアー(学生アンバサダー)
董、五十嵐、森田、古澤
Active Life Labってどんなところ?
Active Life Labは、自然を楽しむための方法を模索する場所として運営されているゲストハウスです。SUP(スタンドアップパドルボード)、カヌーといった自然体験プログラムのほか、レジャー活動として楽しく行うゴミ拾いなどを提供しています。このような体験を自然環境に触れるきっかけとして、自然遊びを多くの人に楽しんでもらえるような活動を行っています。

学生アンバサダー森田:Active Life Labを設立した動機を教えてください。
宮城さん:石巻の出身で、小さい頃からカヌーに乗ったり、海で泳いだりして遊んでいました。しかし、東日本大震災で自然で遊ぶことが難しくなってしまった現状を見て、それをどうにかしたいという想いから活動を始めました。
学生アンバサダー董:Active Life Labの活動の中でも、特に脱炭素に向けた活動はありますか?
宮城さん:季節ごとにテーマを決めて、みんなで自炊をする会を行っています。楽しく食事をしながら、食材が食卓に上がるまでのストーリーや輸送コストなど、食について深く考えるきっかけ作りをしています。
また、実際に動物の狩りに行くこともあり、加工されていない動物や魚などを下処理するところから料理を始めることで、フードロスの削減などの環境問題への取り組みに意識をもってもらうような活動もしています。
他にも、廃棄される予定だった漁網からエコバッグを作ったり、海岸で拾ったゴミからオーシャンサングラスを作ったりする活動をしています。


私は、意識することで誰でも始められるような、私自身も行っているエコアクションを宿泊者に提案しています。ルールとして強制するのではなく、自然と行ってもらえるような工夫をしています。


学生アンバサダー五十嵐:石巻(宮城県)だからこそできる活動はありますか?
宮城さん:石巻は海と山が近接していて、リアス式海岸の特性から海と山の循環が見えやすいという特徴があります。また、宮城県は自然が豊かで、海のアクティビティからスキーまで楽しめる環境が整っています。仙台は都市機能が充実しながら自然との距離も近く、都心からのアクセスも良いのが特徴だと思います。
学生アンバサダー森田:活動の参加者の層について、学生の参加者は多いですか?
宮城さん:宿泊場所として訪れる人が多く、若い人や学生が多いです。また、外国人の方も多く来ていただいており、3割程を占めます。
他の宿泊施設よりも宿泊費が安いこともあり、Avtive Life Labの活動理念を知らないで来る人がほとんどです。これは環境問題への意識があまり高くない人たちへ活動を知ってもらう大きなチャンスだと考えています。
宿泊者の方以外にも、学生のインターンを受け入れもしています。また、ごみ拾いの活動には、地元の人だけでなく主に県内のさまざまな場所から人が集まります。
学生アンバサダー古澤:参加者の感想、声から得られたものはありますか?
宮城さん:ゼロカーボンや環境保全のためにできる身近なアクションはいろいろありますが、それを知らない人が多いと感じます。環境保全にあまり興味を持っていない人たちの視点を知ることができ、どうやったらより幅広い層の人に認識してもらえるかを考えるきっかけになります。
学生アンバサダー五十嵐:みやぎゼロカーボン学生アンバサダーの活動に対して、何かご意見やアドバイスはありますか?
宮城さん:学生が発信するからこそ興味を持ってもらえ、色々な人が協力してくれるなど、学生ならではの発信力があるはずです。学生という立場を活用して発信してほしいと思います。
自然との触れ合い方を知ろう
宮城さんのお話の中で、魅力的に感じた取り組みを2つご紹介します!
ゴミ拾いをレジャーに!
宮城さんがActive Life Labとは別に代表をされている団体「石巻海さくら」では、「月に1回、愛する海と浜のそうじをしよう!」を合言葉に、「海で遊びながら環境を守る」ため、毎月異なる場所で楽しいイベントとしてゴミ拾いを実施されています。

なんとなく退屈なイメージがあるゴミ拾いですが、参加者の方と一緒に「遊びながら、海を綺麗にできる」と考えるととても面白そうです。私も参加してみたいと思いました!
生ゴミを堆肥に!
Active Life Labでは、畑から収穫した野菜を調理する過程で出た生ゴミをコンポストで堆肥とすることで、私たちが食べられない部分が再び食べ物として食卓へ戻ってくるという、無駄のない食材の循環が生み出されています!


いつもであれば捨ててしまう部分が有効活用されて、新たな食材を生み出すというところに魅力を感じました。家庭菜園などを行っている方にも是非おすすめしたい取組です。また、家で出た生ゴミを持って行って、堆肥として活用できるような場所が身近にあると良いなと感じました。
まとめ
取材を通じて、Avtive Life Labさんが、環境に対する取組を強制するのではなく、「どうすれば環境問題を身近に感じ、一人一人が行動を続けられるか」という観点で取り組まれているということを理解することができました。
また、「海遊びなどアウトドアが好きな人ほど、環境保護に関心が高い」という意見もあり、深く納得しました。今まではゼロカーボンに向けた活動の内容や成果ばかりに目が行きがちでしたが、なぜその活動を行うのかといった根本的な問題に目を向けることの重要性に気づくことができました。このほか、ゲストハウスでの生活を通じ身近なエコアクションについて知り、実践することも、環境問題に自分事として取り組む上でとても効果的だと感じました。

みなさんも、こうしたAvtive Life Labさんの取組を参考に、楽しみながらできる身の回りのエコアクションを探してみてくださいね!
Active Life Labさんのホームページ▼
https://www.activelifelab.com/